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皆様こんばんは!
本日は、最近よくお問い合わせがくる、「分電盤の容量アップ」についてお話したいと思います。
「ブレーカーが頻繁に落ちるから容量をあげて欲しい。」
「使用している器具のW数が高い物ばかりだからブレーカー容量あげて欲しい」
というお問い合わせが頻繁にかかってきます。
困りごとを解決してあげたい!そう思いますが、私は基本この件については即答致しません。
まず、稼働させている家電が多いのか、W数が高い物を沢山使っているのか関わらず、料金が高くなってでもアップする覚悟があるのかどうかになります。
お金かけて施工して、沢山使えるようになったけど、料金も爆上がりして結局考えて使うようになった・・・。
なんて事になったら意味ないですよね。
上の料金表は東京電力の管轄料金表になります。
これをもとに説明しますね。
60Aで使用量850kwhと仮定します。
従量電灯Bの時
基本料金は1771.44円で、単価40.69円なので34,586.5円
合計34,587円(四捨五入)
一方従量電灯Cは
10kVA(100A)にアップし、使用量はとりあえず同じ850kwhと仮定
基本料金は1kVA度に295.24円なので2,952.4円
単価は変わらず40.69なので34,586.5円で
合計37,539円(四捨五入)
であまり変わらない気がしますが、同じ使用量のわけありませんよね。あくまでもブレーカーが落ちないようにアップしてるので、使用量はグーーンと上がります。
使いたい分だけ使うことですからね。
従量電灯C(100A)で、計算しやすいように使用量が1000kwhにアップしたと仮定します。
基本料金2,952.4円
単価は40,690円
合計で43,642円(四捨五入)
と従量電灯Bよりも9,055円上がります。
年単位で11万円近くUPですよ。さらに工事代金が乗っかります。
幹線の引換あり、分電盤のブレーカー変更あり、申請、労務で10万は軽く超えると思ってください。
ここでお金かけて工事したのに「金額が下がるどころか上がってるぞ」と気づくんです。
ここでようやく使用機器や日々の使い方を考えます。
工事代金で何万、十何万、何十万も支払って、結局日々の使い方を考える事になるのでしたら、最初から使い方を考えて料金を抑える方が経済的ではないでしょうか。
勿論私は電気屋ですので、工事した方がお金になります。
しかし、工事代金を支払って不幸になるのでしたら私は工事をしたくありません。
まず、日々の暮らし方を変えられるのかよく考えて頂き、それでも容量をアップしたい!!という方は是非お問い合わせください。